第188章 薬の開発

「何か用か?」

工藤達央が訊ねた。

「社長。肉腐れ病の特効薬、もう出来てるのか確認したくて来ました」

中山紗奈は険しい表情のまま切り出す。

「そんなに急ぐ話か?」

「急ぎます。いま江海市じゃ、薬の会社の九割くらいが『特効薬を作った』って言ってるんです。大量生産して、倉庫に積み上げて……あとで一気に儲けるつもりなんでしょうね」

紗奈は言葉を継ぎ、焦りを隠さない。

「うちだけがまだ動けてなくて、社内もざわついてます。小山茜さんまで落ち着かなくて……だから私が、社長に直接聞いてこいって」

「もし、あいつらの薬で肉腐れ病が治ったら……私たちがやってきたことは全部ムダになります。計画も...

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